所在地/福岡県久留米市
用途/専用住宅
構造/木造 2階建 外断熱工法
敷地面積/221.20m²(66.91坪)
建築面積/77.84m²(23.54坪)
延べ面積/127.73m²(38.63坪)
撮影/藪亀 寛
◆敷地・環境などの条件
敷地は、西側に5階建てアパート群、北側に8階建てマンション、東側と南側は2階建ての建物が迫っています。東側の建物の1階には、小さな店舗が間借りしている商店街のようになっていて、アパートの住人がそこに行く近道として使っていた。
◆建主の要望
リビングは光と風を十分取り入れ開放的に使いたいが、プライバシーは確保したい。特に西・北側の高い建物からの視線を遮りい。
リビングの天井高さを高くし、高気密・高断熱とする。近隣住民が今まで通り商店街への近道として使えるように敷地内に通路を設ける事。
◆提案のポイント
南側の店舗兼住宅の窓の位置と使用頻度の低い部屋の窓の位置を確かめ、光と風の道を設定し、西・北側は壁を立上げ中庭を作り西側の壁に開口部を開けたが西日対策としてアルミシェードを設け立面のポイントと目隠しを両立した。以前と同じ位置に商店街への通路を設け、通路と建物の間に駐車場(3台)を確保しました。土地のレベル差と植栽及び車により通路を利用する人からの視線を遮っています。
Pen Online 理想の家グランプリ コメント
周囲に建物が迫っている敷地のため、周辺との関係性から外観デザインを導き出しています。高い建物からの視線を遮るため、壁を立ち上げ、中庭をつくり、光と風が入る室内に。外構には向かい合う商店街の窓と被らないようシャープに開口を切り取っています。プライバシーに配慮しながら、内部は光に溢れた家が実現しました。